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『回帰者』 [本]


回帰者 (講談社文庫)

回帰者 (講談社文庫)

  • 作者: グレッグ・ルッカ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/08/12
  • メディア: 文庫


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 この穏やかな暮らしが永遠に続くとは思っていなかった。けれど、こんなに突然何もかもが引き裂かれるとも、予想できていなかった——。
 グルジアの小さな街で、名前を変えてアリーナとひっそり暮らしていたアティカス。だが、隣人一家が惨殺され14歳の娘ティアサが連れ去られたことで全てが終わりを告げる。ティアサを奪い返すべく世界を駈け抜けるアティカスは、目を背けたい過去と厳しすぎる現実をあえて見つめ、ぎりぎりの闘いを仕掛け続ける。あの女性の再登場も嬉しい、熱く激しいシリーズ完結編。
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 読み続けるのが辛くて、痛いシーンでは本当に痛くて、でもあまりの展開に頁をめくらずにはいられない。
 そして、6年経ってもアティカスは相変わらず弱っちなのであった。いや、元ボディガードの闘う男なのですから、腕力的に弱いわけでは決してない。でも、この人本当にいい人でロマンティストで(作中に誰かからそう言われている)、根っこのところが甘くて、特に女性絡みになると、決定できないとかとことんまで追いつめられないとかいう意味でだめな奴なのだ。そこがなんとも魅力的なことは、言うまでもない。ボディガード時代も、隙のない仕事ぶりと、自分自身で人間関係を修復不能に陥らせてしまうぐだぐださかげんのギャップがひどく新鮮であった。
 今回特筆すべきは、あのはっちゃけ柄悪私立探偵ブリジット・ローガンの再登場だ。彼女のファンは多いはず!昔はアンジェリーナ・ジョリーでどうだと思っていたのだが、ミシェル・ロドリゲスもいいかもと思い始めた。ジェシカ・アルバでもいいかも。あれ、単に自分の好みの女優さんを並べているだけだなこれじゃ。要は、ビッチな唇女優であること、あと、ものすごく長身な女性なのでそこをなんとかしたいところ。ちなみにアリーナはミラ・ジョヴォビッチでいかがでしょう。
 時間をおいてもう一度読み返したい、抜群のシリーズ。

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