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『空き家課まぼろし譚』 [本]


空き家課まぼろし譚 (講談社ノベルス)

空き家課まぼろし譚 (講談社ノベルス)

  • 作者: ほしお さなえ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/01/06
  • メディア: 新書


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日本海の海際にある海市(かいし)は“日本のベニス”とも称される運河のある街。街の景観保護再生のために設立された海市協会の空き家課に、僕・間宮明25歳は勤めている。歴史的建造物を保護するために、空き家となった古い建物に新しい住み手をみつけ、そのまま再利用していく様々な方策を関連機関とともに考えたり、助成したりしていくのが仕事だ。でもここだけの話、最近は少々不思議な事に出会うことが多いような気がする。しかも事務所一番の新米の僕を振り回すのは上司や諸先輩方ではなくて、課長のひとり娘である汀ちゃん(小学5年生)なのだった。
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タイトルと表紙を見ればだいたい想像つくように、惨殺死体がごろごろ転がっていたりはしない、安心して読めるミステリ。ん、好きですね。探偵役の汀ちゃんは、とある不思議な力を持っていて、それで謎を解くわけなのだが、気張っていないし基本的に元気ないい子なので、にこにこと読めます。他の人を大事に思いやる感じが、でも押しつけがましくなくていいなあ。

古い写真の持つ、ノスタルジックでちょっと背筋がぞくっとしたりする、念、とでもいうもの。そこを上手くとらえた連作。

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