『嘘、そして沈黙』 [本]
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申し分ない暮らしをしている実業家が、自宅で死んでいた。警察は自殺と断定、しかしキャメル刑事は、若き妻がなにかを隠していることを感じとる。魅力的な彼女の秘密とはなにか?かつて署きっての出世頭だったにもかかわらず、いまや漫然と退職と年金暮らしの始まるのを待つだけの万年巡査部長キャメルは、昔の相棒とともにはからずもこの事件に深く関わっていく。一方、顔に口紅で落書きをした惨殺死体が相次いで発見され、リップスティック殺人事件と呼ばれ捜査が始まっていた。
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車酔いをするので、バスの中では本は読まないと決めている。が、これ辛抱できずに読みました。立っていて荷物もあったのに。やめられないです、面白い。描写はわりときついし、今後ろからページを覗き込まれたらちょっとまずいかもとも思うのだが、止まらなかった。
それでもセンセーショナルな描写とツイステッドな展開で読ませる、単なるサイコ・スリラーと思っていた。が、最後の最後で突然。
ちょっと凄かったです、もっと読まねば。エルロイとかクラムリーが寄せた賛辞は、大げさではない。
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