『サンドウィッチは銀座で』 [本]
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よき店の、よき料理、そしてお酒。季節の移り変わりを舌で感じる。いや舌だけではない、まさに五感をフル稼働させて、味わいつくす。『オール讀物』連載の“いまの味”をまとめた一冊。
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いやあ、大変でした読み終わるまでが。「うなぎ…」「うなぎの串焼き!?」「ああ、たいめいけん!」「んんんん〜〜」などとぶつぶつつぶやきながら読んでしまった。公共交通機関では開かないほうがいい。夜に家で読んでいたのだが、さっさと仕度して街に飲みに行きたくなって困った。
実際に足を運んだ事のある店は数軒なのだが、なんだか自分も知っているような気分になってしまう。子どもの頃、親と街場に出掛けた時に寄って食べた、大好きだった店、今はないそれらの店のことを突然思い出したり。ちゃんと食べることの好きな、よい大人になりたいものだ。お酒も楽しいね。過ぎなければね。
上野の“聚楽台”で食べてみたかった…。と思って検索したら、あらあのグループなんだ、私の街にも系列店があるじゃないですか。今度行こう。
表紙をつくづく眺めては、サンドウィッチに思いを馳せてしばしぼおっとしてしまう。悶絶して読むべし。
谷口ジロー氏の挿画(というよりも同じお題で平松さんと谷口氏が競演しているという感じなのだ)、こちらも奥行きがあって味わい深い。ああ、神田をまたうろついてみたい…。
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