『ラビット病』 [本]
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「ゆーりちゃん」
「ローバちゃん」
「私たちはうさぎー」
それが二人のテーマソング。うさぎのようにくっついていないと、みみみ警報器が鳴り出してしまう。天涯孤独の変わり者ゆりと純情軍人ロバートの、激甘ラヴ・ストーリーズ。
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あけましておめでとうございます。2011年は卯年。うさぎといえば、この本でしょう。心の双子、ゆりとロバートの、周囲をもべったべたに甘く染めてしまうお話たち。読んでいてほっこりとあたたかくなる一冊。この本を読んで以来、私は菓子店ですあまを見かけるたびに、何やらいとおしく、かつせつない気持ちにおそわれている(何故なのかは、「すあまのこども」を読めばおわかりいただけよう)。
なんでもない会話がいきいきと立ち上がってくる。愛して愛されている心地よさを堪能できる。山田詠美さんの本は、元気をもたらしてくれる。そして、近年彼女は、なにやら凄い領域にまで到達していると思う。ずっと読み続けていきます
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