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第81回アカデミー賞授賞式 2009 雑感 [映画]

ほぼ予想通りの結果でびっくりだ。『つみきのいえ』と『おくりびと』の受賞には心からお祝いを。でも、日本からの発信届く!みたいな論調は疑問だな。単に良い映画・面白い映画を創ったってことじゃだめなのかな。私はこの2作品を含めて、両部門候補作は全く見ていないので、コメントできないのだが。

私にとっての今回のポイントは、別のところにあった。

まずポイントその1、司会のヒュー・ジャックマン。コメディアンじゃない司会者ってどんな感じかなと。いやいや、彼があんなにエンターテイナーだとは。ミュージカル・スターだって知りませんでした、お恥ずかしい。トニー賞取ってるのね!とても素敵でした、歌い踊る司会者。ミュージカル復活!ビヨンセ(…ちょっと体形がマライア化してきた?)とのステージもさすがの迫力でした。人気の若者たちと一緒でね。

式そのものは、結構早く進んだと思う。演出も変わった。候補者を皆で讚える、という方向はとてもよい感じだった。過去の受賞者、偉大なる伝説の先輩方が登場して、自分の演技を称賛してくれるなんて、もう泣くしかないでしょう。一番のお気に入りスピーチは、主演男優賞の時のロバート・デ・ニーロですね、やっぱり。「信じられません。ショーン・ペンが今までストレートしか演じてこなかったとは」

ポイントその2は、助演男優賞。ヒース・レジャーの受賞を願っていたのだ。叶いました。ありがとう。毎年のことだけど、激戦区なので、本当に誰が賞をもらってもおかしくない部門。今年も素晴らしい役者ばかりでした。

ポイントその3、主演男優賞。ミッキー・ロークはどうなのか。残念でしたが、受賞したショーン・ペンがエールを送っていたのが嬉しかった。

ポイントその4、ブランジェリーナはどうなのか。私はどちらも取れないと思っていた。アンジーはオスカー持っているし(まあショーン・ペンだって持ってるけど)、ブラッド(やディカプリオ)のような若くてきれいな人気者は、ほんとうに賞を取ることが出来ないものだ。残念ながら予想はあたってしまったが、最前列の二人は授賞式を楽しんでいたようでした。アンジーは最近あの髪型がお好みなのかな。ドレスはシンプルで、でもジュエリーが映えて美しかった。

今年は本当にシンプルなドレスが多かった。色味もあまりなくて、白、黒が目立つ。ワンショルダーも多かったですね。助演女優賞のペネロペ・クルスの白ドレス、とても素敵だった。彼女は確かハビエル・バルデム(どうして彼欠席だったのかしら。撮影中?)と交際しているのではなかったか。オスカー・カップルだ!広末涼子さんも美しかった〜。肌が白くてきれい…。

ケイト・ウインスレット、おめでとう。クラシカルな美女も、生活感あふれる女もできる、巧者です。今後にますます期待します。カトリーヌ・ドヌーヴっぽい印象で、まさに貫録が。

ダニー・ボイルがオスカー受賞者になるって、すごく変な感じ。私はあんまり彼の作品とは波長が合わないのだけれど、『スラムドッグ$ミリオネア』8冠おめでとうございます。

それにしても、イーストウッドの作品が2本とも選外だったり、『レヴォリューショナリー・ロード』の主演二人も選外(ケイトは別の作品で受賞)だったり、いつものことながら不思議なこともある。それでもショーとしてのアカデミー賞を見続けて18年、私はやめられないのだ。うさんくさい部分や世知辛い裏事情、あまりにも影響力が大きくなってしまったため錯綜する大人の駆け引きなどのダークサイドをはらみつつも、受賞の瞬間の表情、力強いスピーチ、サプライズ、衣装、涙、片手腕立て伏せ(笑)など、数多の忘れ難い場面がある。そこにきらめく映画に携わる人々の真実のかけら、それを感じたくてこれからも授賞式を見る。

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