『海街diary 1 蟬時雨のやむ頃』吉田秋生 [漫画]
やっと買いました。読みました。読みました。また読みました。
うっかり手元に置いているので、何かというと開いてしまう。気付くとシーンを脳内再生している。これは、相当凄い作品だと思う。
==父が亡くなった、との知らせが三姉妹のもとに入った。父といっても、母と姉妹たちを置いて家を出て15年、全く会っていない。実感すら湧かないままに、次女と三女は葬儀のため山形に向かう。そこには異母妹にあたる少女や、父の今の奥さん(15年前に一緒だったひととは死別していた。異母妹はそのひととの娘だという)やその親族。他人事のような通夜・葬儀から、姉妹たちは新たな時を紡ぎはじめる…。==
姉妹たちを中心に、様々なストーリーが語られるのだが、三話目の“二階堂の鬼”がなんだかもうすごく気になって。聡明なすずの本領発揮だし、風太すっごくいいし。でも油断して読むと泣いてしまうのだった。
まるで映画のように、蝉時雨やら家族の喧騒(大家族の描き方、大好きだ)、周囲のざわめきのなかでの登場人物たちのモノローグが聞こえてくる。シーンがきっちり浮かんでくる。どうしてこういう切り取り方ができるんだろう。姉妹たちの今の暮らしぶりから、育てられてきた環境までもが垣間見えるのだ。奥行きのある、活きたストーリー。やはり作者からは目が離せない。鎌倉って行ったことないのだけれど、美しいところなんだろうな。古くからの知り合いがいるような気分にしてくれる、吉田ワールド。早く続きが読みたい…!
こんにちは!私もですよ~(涙)
うっかり目の前にあると、開いて最後まで読んで、おんなじところで涙ぐむ。
エンドレスです。だめですね~。
いつもどきっとさせられる台詞がありますよね、吉田さんの作品。
今、またYASHA読み直してるんですが、あれはあれで、やはり良いなあ・・・。
ほんと、これ続きよみたいですよね!!私も、風太好きです!彼が走るシーン、すごく好きです!
by あかり (2007-05-17 12:36)
aliceさん、私“月刊flowers”の8月号読んじゃうと思います〜。待てないもん!
やっぱりエンドレスで読んでらっしゃるのですね、仲間だわ。ふふ。
風太、ほんといいやつだ。すくすく育った男の子、素敵です。
by madamelee (2007-05-17 21:48)
こんにちは。
吉田秋生さんって、いつの間にか向田邦子みたいなことになってたのですね。
昔わりと好きだったのですが、同性愛方面にシフトしかけた雰囲気があって、
そっちのほう苦手な私としてはしばらく疎遠になっていたのですが、
この「海街diary」は、じつに良いですね。
一家で読んでおります。
10歳の下の娘が興味シンシンで読んでるのはちょっと困ります。
by 木曽のあばら屋 (2007-05-22 18:39)
木曽さん、一家で!よいですねえ。うちも夫婦で読んでいるので、じきに子どもたちも手に取るでしょう。
向田邦子かあ、ふふふ。木曽さん、さすがです〜。
by madamelee (2007-05-22 21:52)